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朗読劇「ヒロシマ」を終えて

もう、一週間以上たってしまいましたが・・・・。

8月4日。牛込柳町の経王寺さんの戦没者慰霊法要にて、朗読劇「ヒロシマ」を終えてきました。
久しぶりに、朗読というより語り芝居。芝居を、役者として演じました。
役は、ヒロシマで被爆した被爆電車、チンチン電車の役でした。

広島にもいきました。被爆電車つまり私が演じるその人自身にも会いました。乗りました。

この、朗読という世界に入って以来、つねに意識し、伝えるべき事実として気にしてきた原爆でしたが、ここまで正面から取り組んだのは初めてでした。
そして、取り組んでいるうちに思いはどんどん深まっていき、その分、自身のエネルギーが予想以上に消耗されていったようで、本番数日前には「ストレス性の難聴」と診断されました。

でも、取り組んで本当に良かったです。本番というのも失礼ですね。法要です。
そんな心で取り組めたこと自体が、私自身にあらたな思いを実感させてくれました。

終盤の台詞。
広島は水の都。水は器によってどんなものにもなる。
海の水と川の水が交じり合えば二度とわけることなど出来ない。
水は姿も形も自由自在。広島は日本はどのように姿を変えていくのか・・・・・・・。

という意のもの。

これが、二度目の本番で、聴いてくださっている方々にしみこんでいくような感覚を覚えました。
変わっていくのは仕方ないけれど、変わってはいけないものがある。。。。。。変わってはいけないものが。。。。

今年、8月6日、そして9日。原爆の日の記念式典の報道を、これまでとは違った思いで見ている自分に驚きました。
これまでだったないがしろにしてきたつもりはありません。でも。今年は明らかに違う気持ちでした。
他人にどんな影響を及ぼすことができたかははっきりとは分かりません。(もちろん、朗読を聴いていただいたのち、たくさんの感想はいただきましたが)
でも、自分自身の気持ちがこんなに変わったことが、とても大切なことに思えます。
これからの大切にしていきたい思いです。

お越しいただいた方々、ありがとうございました。

今も走り続ける被爆電車に会いに、是非広島に行ってみてください。
被爆電車を演じることが出来て、本当に有難い出会いでした。朗読劇「ヒロシマ」を終えて_a0011190_23393875.jpg

by yoko4122 | 2007-08-13 23:39 | 朗読  

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